たより19 お灸

みなさんはお灸をされたことはありますか?


 「灸(やいと)を据える」なんて言葉がありますが、私自身、子供の頃悪さをした時に両親や祖父母に灸を据えられるという罰を与えられた経験はありません。
 しかし、経験は無くとも、お灸=痛いというイメージがありました。
 そんなイメージを持っていたお灸ですが、現在よく家でやっています。


 びわの葉温灸に興味があり、講習を受けたのが始まりでした。
 今は体調が悪いときや時間に余裕があるときには棒温灸、普段はドラッグストアでも購入できるもっと手軽なお灸商品を使って、お灸を楽しんでいます。


 なぜやっているのか?
 趣味みたいなものですが、やはり気持ちが良く、体が楽になることを実感しているからだと思います。 
煙がゆらゆらと立ち上るのを見るのも癒やし効果があります。 
そして副作用がないのも重要な点です。(やけどには注意して下さい) 

私は数年鍼灸院に通院していたのですが、どうしても鍼治療のあと好転反応なのか、時々仕事を休まなければならないほどの体の苦痛があり、とうとう治療をやめてしまいました。  

その点、灸治療というのは副作用がなく私にとっては心地よい療法となったのです。 
お灸に使われるもぐさというのは、植物のよもぎから作られており、植物の力で健康になるという点でもよいのではないかと思います。  


お灸には直接灸と間接灸があります。 
私が行っているのは、直接もぐさを体にのせて火をつける直接灸ではなく、皮膚ともぐさとの間に何かをかまして熱を調節する間接灸です。
 両者の違いは比べたことはありませんが、手軽なお灸商品を使った間接灸でも良さを実感しています。

 

お灸を据えるツボの位置に関しては、本やインターネットの情報を参考にしています。
 鍼灸師ではありませんので、正確なツボの位置を知っているわけではありません。  


しかし、ツボに関する知識はそれほどなくてもいいのかもしれません。 
というのは、例えば、胃腸の調子が悪いときに、背骨の際を押すととても気持ちが良く胃腸と背骨の際がつながっていることに気づきました。 
それと同じように、どこか痛い部分があるときに、自然に手が行く箇所があって、そこを押したりさすったりすると、楽になるという経験をお持ちの方は多いのではないかと思います。


 知識が無くても、自然に手が行く、自分で手当をする、本来はそんなものなのではないでしょうか。 

それに加えて、ツボの位置を少し知っているとより適格に自分で治療ができるという感じがします。


 お灸は日本で発達した療法です。 

病気を治すためだけではなく、健康増進や美容にも役立ちます。 

家庭でできるお灸、おすすめします!


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