たより15 食事日記


皆さんは食事日記をつけたことありますか?


食事日記とは、その名の通り食べたものを記録することです。


私が食事日記を初めてつけたのは、2014年秋、まだ望診法の勉強を始める前でした。

私が卒業した望診法指導士の塾にて、上級生のモニターとして3ヶ月間の食事指導を受けることになったのです。


毎日、毎食、食事の写真を撮り、内容を記録し報告するなんて大変そうだなあと想像はしていましたが、やってみると想像以上に大変でした。

写真を撮ってメールで送るだけなら簡単なのですが、料理に使った食材まで書いていると、慣れないせいもあってとても時間がかかり、夜遅くに作業していて睡眠不足になったり、ストレスに感じることもありました。


そんな私ですが、望診法指導士の塾を卒業した後、2017年冬、体調不良なこともあり、ふと、また食事日記をつけてみようと思いました。

今度は、誰に見せるわけでもないので気楽な気持ちで。

パソコンで自作した表に、天気、体温、体重、起床と就寝時間、排便回数、食事の時間・内容、運動やお手当等のメモを記録し、写真は撮らないことにしました。


とりあえず3ヶ月間、のつもりが3ヶ月を過ぎたときには習慣化され、日記をつけるのが当たり前の毎日、そして今も続いています。


初めてではなかったこと、気楽な気持ちで始めたこと、自分のやりやすいように内容を変えたこと、食事日記の有効性を感じられることなどが、私にとって楽しく続けられている要因なのかなと思います。


そして、ずっとパソコンに入力していたのですが、最近になって手書きに変えました。

少しの時間とはいえパソコンは目に悪いと思っていたし。

手書きに変えてみると、パソコンを立ち上げる時間も必要ないし意外と早く済み、より手軽になりました。


なぜ食事日記をつけるのか?

それは、自分の体調管理をするのにとても有効だと感じているからです。


そこで、食事日記のいいところをまとめてみました。


①毎日の体調の変化がわかる。

高血圧の方で、血圧を毎日はかって記録している方は多いと思いますが、体温、体重、排便回数など自分が気になることを記録することで毎日の変化がわかります。


②食習慣に気づく。

自分ではバランスよく食べているつもりでも、記録してみると偏っていることに気づくことがあります。子供のころに食べていたものが食習慣として根付いているので、慣れ親しんだ食材や料理が多いことに気づきます。一人暮らしの方は特に同じ食材や同じ料理が続きがちで、日記を見ると同じものばかり食べているなあとわかります。

それに、例えばお菓子など、自分では控えているつもりのものがあっても、日記をつけてみると意外と摂っていることに気づくこともあります。


③体調不良の原因は何か?を調べることができる。

病気、もしくはちょっとした体調不良にも何かしら原因があります。それは食べ物の影響だけではありませんが、食べ物が原因になっていることが多いです。

私たちの体は、毎日食べる食べ物でできているからです。

食事日記をつけていると、調子が悪い日の前に何を食べたか確認できたり、これを食べたときは調子がいい、これを食べたときは調子が悪いということも確認できて、体調を改善するのに役立ちます。


④食事の写真について

現在、私の食事日記には写真をつけていませんが、写真を撮ると全体的な見た目の量がわかります。これは指導する側からみて、相談者がどのくらいの量を食べているのかが重要だからです。食べすぎもいけないし、食べる量が少なすぎてもいけません。その方にとって適正な量かどうかを見るのに写真が役立ちます。


⑤指導者にみてもらう。

自分で食事日記をつけて自分で管理することもできますが、知識がないとなかなか難しいです。指導者に見てもらうことによって、自分では気づかない点を知ることができ、改善したいことに向けて進んでいくことができます。


たくさんのいいことがある食事日記ですが、楽しく続けるのが一番だと思っています。


なでしこの養生の3ヶ月コースでは、食事日記をつけてもらうことにしていますが、その方法はできるだけ相談者の負担にならないように決めたいと思っています。

パソコンが使えない方、仕事や家事で忙しい方、体調がとても悪い方など人それぞれ事情があるかと思います。毎日つけるのがしんどくなってきたら、少し日記をつけない期間を作ってみたり無理のないようにしていただきたいと思っています。

な で し こ の 養生

健康回復・病気の予防・食生活・生活習慣の見直し