たより33 色について~まとめ~

たより28~31まで五行論やマクロビオティックを基に、色についての説明をしてきました。


衣服やインテリアに関しては専門ではないので、食中心の話になりましたが、バランスの良い献立を考える際に、色で整えるのも一つの方法です。


料理を作って食卓に並べた後に、なんだか今日は白っぽいおかずが多いなとか、地味な色だなとか、緑の野菜が多いなとか日々違うと思います。

それはそれで、自分の体が欲している色だということもあります。


衣服でもなんとなく自分はいつもこの色を選びがちだなとか、クローゼットの中を見てみると同じような色味が多かったり。

そうしたことも、もともと弱い臓器があって、補うために自然にその色を選んでいるということもあります。


ただ、あまりにも偏っていると体の不調につながることもありますので、時々全体を見てみてバランスの良い色合いになっているかどうか確認してみることも大切です。


そして、一番バランスが整っているのは、太陽の光です。


最近は、紫外線による日焼けを気にして、帽子、サングラス、アームカバー、日焼け防止剤などさまざまなもので体を覆っている人がいますが、紫外線は人間にとって必要不可欠な働きをしています。ビタミンDの産生、殺菌作用、血行改善、血圧低下、蛋白質の代謝、血糖値の低下、毒素の排出、ヘモグロビンの増加、ホルモン分泌など。生殖機能の低下も太陽光を浴びる時間が少なくなったことが原因の一つと考えられます。


外に出て太陽の光を体の表面から取り入れること、またその時にはできれば眼鏡やサングラスを外して裸眼になること、太陽の光を浴びた食べ物を体内に取り入れることが大事です。

太陽の光が少なくなる梅雨時は、天日干しした乾物を料理に取り入れて、太陽のエネルギーを体内に取り込むといいでしょう。


昨今は、工場の中で野菜が作られたり、乾物と言っても天日干しではなく機械乾燥であったりと、太陽の光を浴びていない食べ物が増えています。

また、パンや麺類など粉物を食べる日本人が多くなりましたが、太陽のエネルギーがぎゅっと詰まったものを粉砕するとエネルギーが拡散します。酸化するのも早くなりますので粉食よりも粒食の方がおすすめです。


衣服に関しても、化学薬品で染められたものではなく、自然の染料で染められたものを身に着けることで太陽のエネルギーを取り入れ、健康へと導いてくれることでしょう。


眉間の奥にある脳の松果体は、光が生体に及ぼす作用を調整していると言われており、内分泌腺の一つでメラトニンというホルモンを出しています。インドのチャクラという考えでは、Third Eye第三の目と呼ばれている神秘的な部分です。私たちの世界は、目に見えるものより圧倒的に目に見えないものが多い世界です。いのちあるものには、振動があります。目に見えない振動を松果体が受け取って生命力が養われています。このことからも「光」が私たちにとってとても大事な存在だということがわかります。


光によりつくられたもの、いのちあるものと共に生活すること、宇宙からの見えないエネルギーに感謝しながらその振動と呼応しながら生きることがこれからの時代を創っていきます。

な で し こ の 養生

健康回復・病気の予防・食生活・生活習慣の見直し